GENBA NOTE

扉を直しに行って、冷蔵庫を動かした話

先日、キッチンの扉と引き出しにシートを貼る仕事がありました。

最初は当然、扉と引き出しをどう仕上げるか、そのことだけを考えていました。

ところが、作業を始めると冷蔵庫の位置が気になりました。

冷蔵庫は、10畳ほどある部屋の中で、キッチンとは対角の場所に置かれていました。
お客様に聞くと、毎食ご自身で料理をされているとのことでした。

食材を取り出すたびに、キッチンから冷蔵庫まで行って、また戻ってくる。

作業をしながら見ていると、「毎日のことやし、この位置関係はしんどいやろな」と思いました。

作業台と入れ替えたらどうか

キッチンのすぐ横には、調理や物置きに使っていた作業台がありました。

これと冷蔵庫を入れ替えたら、料理をするときの移動がかなり少なくなります。

そこでお客様に、

「この作業台と冷蔵庫、入れ替えた方が使いやすくないですか」

と話してみました。

すると、

「冷蔵庫、動かせるの? 一人で? 電気屋さん呼ばなアカンと思っとったわ」

と言われました。

私は昔、引っ越しのアルバイトをしていたことがあるので、冷蔵庫を動かす要領は分かっています。

それなら今やってしまおうと思い、そのまま作業台と冷蔵庫を入れ替えました。

移動した後、お客様から言われたのは、

「楽になったわ、ありがとう」

という一言でした。

大げさな話ではありませんが、配置を変えた意味はあったのだと思いました。

最初から考えていた提案ではありません

今回依頼されたのは、キッチン扉と引き出しのシート貼りです。

冷蔵庫を動かすことは見積りに入っていたわけでもありませんし、
最初から提案しようと考えていたわけでもありません。

扉と引き出しをきれいにして帰っても、依頼された仕事としては終わっていました。

ただ、現場にいると、頼まれた場所以外のことが気になる場合があります。

だからといって、頼まれていないことを何でもこちらから変えればいいとは思っていません。

それでも、毎日の使い方に関わることで、少し変えるだけで楽になりそうなら、
一度話してみてもいいと思っています。