GENBA NOTE

自分が施工しない仕事で、何をするのか

外壁塗装の仕事を依頼されるたびに、少し考えることがあります。

実際に壁を塗るのは塗装屋です。私が刷毛やローラーを持って作業することは、ほとんどありません。

お客様からすれば、塗装屋に直接頼むという方法もあります。その方が、私を通す分の費用はかかりません。

それでも私に頼んでもらえる。

どうしてわざわざ私に頼んでくれるんやろ、と考えることがあります。

私の役割は、通訳みたいなものかもしれません

外壁塗装に限らず、専門工事になると、お客様が考えていることと、実際に工事をする職人が考えていることが少し違うことがあります。

お客様は「こんな色にしたい」「ここも気になる」と話します。

一方で職人は、下地の状態や施工範囲、使う材料、工程など、工事をする側から考えます。

どちらが正しいとかではなく、見ているところが違うんだと思います。

その間に入って、お客様が言いたいことを職人に伝えたり、職人から聞いたことをお客様に分かるように伝えたりする。

言ってみれば、通訳みたいな役割なのかもしれません。

もちろん、言われたことを右から左へ伝えるだけではありません。

色で迷っていれば、仕上がりを想像しやすいように資料を作ることもあります。工事中に気になることがあれば現場を確認しますし、工事が終わった後には写真をまとめて報告することもあります。

ただ、こういう仕事を増やすこと自体が目的ではありません。

必要のないことまでして、私を通す意味を作ろうとは思っていません。

工事をしていると、最初に考えていたとおりに進まないこともあります。

以前、ベランダの工事で、当初予定していた方法では進められず、別の方法を考えることになったことがありました。

そういうときは、専門業者と状況を確認して、ほかに方法はないのかを考え、お客様にも説明します。

専門的なことは、その分野の職人に聞きます。私が分からないことまで分かったふりをしても仕方ありません。

ただ、「塗装屋さんがこう言っています」で終わるのではなく、自分でも状況を見て、どうするのがいいのか一緒に考える。

そこは、私が間に入った以上やることだと思っています。

私に頼んでもらった以上

外壁塗装だけではなく、私自身では施工できない専門工事はいろいろあります。

できないことは、その仕事ができる人に頼めばいいと思っています。

ただ、私に声をかけてもらった以上、そこで自分に何ができるのかは考えます。

何をすれば十分なのかは、今でもはっきり答えが出ていません。

業者を紹介して「後はお願いします」で終わるのではなく、必要なところでは間に入って、一緒に考える。

今のところ、それが私に頼んでもらったことへの返し方なのかなと思っています。